2012年11月21日、ベトナム・ネットによると、中国企業によるベトナムでの鉱山開発が加速している。急速な経済発展による需要拡大が原因で、違法採掘による環境汚染も深刻化している。環球網が伝えた。
中国企業はベトナムに資本、設備、技術を持ち込み、鉱物探査から採掘まで行う。地元企業との価格競争も激化しており、中国企業が提示する高価格はベトナム人にとって大きな魅力になっている。しかし、ベトナムから中国への鉱物輸出が増えるにつれ、違法採掘や環境汚染も拡大。制限量を超えた違法採掘・輸出も目立つようになり、中には盗んだ鉱物を中国企業に横流しするベトナム人も出現。地元政府は打つ手がなく、環境汚染や資源損失は深刻化しているという。
石炭を例に挙げると、個人による違法採掘から企業による合法的な採掘まで、掘り出されたものはほとんど個人管理の港湾を経て中国へ売却される。地質学者の1人は「解決方法を見出せなければ、ベトナムの鉱物資源は40~60年で枯渇するだろう」と危惧している。(翻訳・編集/AA)